2019.02.28 13:33純白- Another 1 ある男-男はいつも陰に怯えながら生きていた。あまりにも貧乏で、あまりにも今この瞬間だけを生きている。陰は何があるか、何がいるのかわからない。汚い道には黒ずんだ泥水、ネズミがあちこち走り回り、人間を齧る。衛生面は壊滅的でよくこの状況下で生きていられるか不思議なぐらいである。その日を生きるために男は、街の真ん中の今にも倒れて崩れ落ちてしまうんではないかというほどのビルの中に、生きるための飯の種を拾いに入っていった。中は暗く、隙間に太陽の光が溢れているのが点々とあり、それが道標ともなっていた。その中にある、使えそうなものをせっせと拾い、売りに出すのが彼の仕事であり、生きるために仕方なくここに来るのが目的だ。だがこんな掃き溜めの世界に、...
2019.02.23 03:19Bar/alternative[フレーバー]今日はウイスキーがまだ苦手なかたに、こんなものをご紹介します。[ブラインドアーチャー]と[ワイルドターキー アメリカンハニー]です。所謂フレーバード、ハニーウイスキーになります。私もウイスキーを最初飲むときは抵抗があり、しかも辛口でとても飲めたものではありませんでした。しかし徐々に飲んでいき慣れるまで我慢して飲んでおりました。慣れてしまうと早いもので、今まで勿体ない飲み方をしたもんだなと思って後悔したことさえあります。そこで今では定番になったハイボールを飲みたいけど飲めないかたに、甘い香りのウイスキーをオススメします。ハイボールにして飲んでみると辛さより先に甘い香りによりとても飲みやすくなってます。味には好みがあるので、"フレーバード、ハニー"系のウイ...
2019.02.21 13:23また明日ふぅー仕事ってのは小慣れてくるとまぁ飽きる。人生で仕事してない期間の方が短い。同じ、また同じ、たまに違う、そしてまた同じ。隼人さん、今日は飲みに行かないっすか?ごめん。残念、隼人さんとの飲むと楽しいからまた誘います、また明日!マジか、社交辞令でも嬉しいね全く。うーん、明日って言われても明日は休みだし、飲むか。いやー行けば良かったかもしれんな。---日常とは、圧倒的な普遍と不安定さが天秤の上にある。それが均等か傾いてるかによるが、彼は今回の飲み会を断ったことは、神がまだ彼を失いたくないと言っているかのようだった。- 黒と白 - 気づいた男の末路。
2019.02.21 12:45日常 [黒と白 1話]はぁー、あんまりにもこの日常には飽き飽きする。何かないかな、っと他力本願的にいつも意味もない考えをつらつらと思い浮かべる。仕事ってのは面白いもんじゃない、ただの人生の暇つぶし…どっかで聞き覚えがあるな。また今日が勝手に始まって、勝手に終わっていく、つまんねぇーよ。一年も寒い、暑い、涼しいの繰り返し、たまにはヘンテコな季節があってもいいのに。日本ってのは、忙しいのに暇だ、俺の人生に特段いいことがなかったからそんなことを思ってるのかもしれん。---彼は、そんなことを朝起きてから夜眠るまで考えている。こんな雑多な環境では本来すべきことに目が向かず、金を稼ぎ必死に生きて、暇を潰すだけだ。彼の住んでいる借家はただのアパート、金の節約で遠い職場まで自転車で通ってい...
2019.02.17 09:21響くこの戦いは長かった。戦場とはいつまでも続く地獄であり、人間は人間を辞めなければいけない。今日も酷く曇天であり、額に雨が滴る。幾数千年も神々は禍と攻防を繰り返してきた。時には勝利に近づき、時には敗走した。それが終わりを迎える。この"雷霆の告げる音"ここに顕現、霆の神。
2019.02.10 14:07燃えよペン皆さん"燃えよペン"を知ってますでしょうか?漫画家がどのようにマンガを描き、情熱!熱血!怠惰!そんなコメディであり、ヒューマンドラマを描いた作品があります。その燃えよペンみたいな話を書いてみたくて、自分の「山と熱」を何となく進めてます。ミステリーや熱血、コメディ、ドラマ、ホラー。なんでも書き分けることが出来るように更に精進したいものです。もし"燃えよペン"を読んだことない人は是非ご覧下さい。「島本和彦」を好きになるはずです。それと燃えよペンには続編があるのでそれも是非に。
2019.02.10 13:23小さな光暗闇の中ゆらゆらと、漂うように光を待つ。小さな光は針の穴程度であろうか?目を開けるように隙間から光が集まっている。それは人が初めて経験し、最後にまた見る光景。祝福され、大きな喜びと共に時間を掛けて、愛を育む。でも何故だろうか、時というものは儚いものだけど人は忘れている。自分自身がその時になってしまったら命を燃やそう。誰かの涙は、一人の時間を寂しくさせる。足りない時間に、言えなかった言葉、失ったものの大きさは貴方にしか分からないはずです。心の奥底には一体なにがあるのだろう、残されたものは、苦しくも儚い光を見るまで生きていく。"ただ遠くまで 夜が明けるまで 光になるまで 遥か彼方の 生命を超えた ...
2019.02.04 11:55額の汗なんて暑さだ。ここは真冬の日本だぞ?俺は何故に得体の知れない緊張感を纏ってしまっているのか?この階段はそれこそ一階では、なんの変哲もなかったのに段数を増す度に脚が重くなる。冷たい空間にただのコンクリート、常人ではただのビル。だが俺にはそうとは思えなかった、まさに名前通りの山だ。進めど到達せず、そして身体の重さは増していく。 武者震いは次第に止まり、俺をただの赤子にした。這いつくばってでも絶対に登る!!!!俺はまだ絵の真髄を知らない赤子なのだから。- 山と熱 - 叶 夢之助より
2019.02.03 06:04ブログの変更点ブログの名前と色味を変えてみました!自分自身で描いた絵に由来して、雷を受けてアイディアが浮かぶようにと「雷霆を告げる音」雷が落ちる前は曇天なので、それをイメージして色味を曇りの時を意識しました。もし慣れなかった場合は最初の状態に戻します。
2019.02.03 05:50天命を待つ pt.2 [山と熱 2話]「何故だ!!すぐそこではないか!?」叶はそればかり考えていた、何故たどり着けないのか…。彼はこの灼熱の空間から早く解放されたがっていたが、無情にもそれは時が止まっているかのように進まない。すると階段から人が登ってきた、その人物は叶のことを不思議そうに見ながら、隣の部屋に入っていった。そう、ここは絵画教室以外にも他のテナントがある為、この見えぬ圧力は、叶以外の者には感じられないのだ!!!「この暑さにとんでもないプレッシャーを感じないなんて、もしや部屋に入れないのは、俺の実力不足によるものなのか?!」叶は力を振り絞り教室のドアに手をかける、ッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!???熱い!!そんなバカなと言う表情が読み取れる。止まらぬ汗に、手の震え、熱いの...