Bar/alternative[fatzombie of the dead pt.10]

ヘリコプターに乗る私、
それは友達を見捨てていることと同義だった。
感染者が街を徘徊している、
以前のトロい動きでは無い、音に向かって走っている者もいる。
ヘリの音は大きい、追いつくはずはないのに彼らはこっちを目指して走っている。

私は涙が止まらなかった、
結局は現実であり、それに抵抗できず、
ただただ運命に沿っているだけだった。

人生には偶然、必然がある。
でもそれは運命の中の一つだ、自衛隊もこのような状況になるとも考えて居なかったと思ったが、
違った、このパンデミックは予想されていたらしい。

何故か?この世界が本当に見ているものだけだろうか?
これは本当に風邪のような菌が起こしたことなのだろうか?

自衛隊の人は言った、
結局はみんな感染する、そしてそのまま人間は進化するのだという。
「これは人間の兵器じゃない、
ある国の採掘作業の際に出たガスだよ」

私は何の話を聞いているのか分からなかった。
極秘情報じゃないのか?何故?

「この病気は治らない、みんなあんな風になる、だからいいんだよ、
だけど諦めてはいないから安心してくれ」

そう言うと自衛隊の基地に向かっていく。

[多分続く…]

雷霆を告げる音

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