Bar/alternative[fatzombie of the dead pt.8]

私は手を伸ばした、
友達を見捨てるまいと。
彼は私の手を取った、だがそれは残酷な状況であったことに間違いはない。

早く上がれ!
わかってる!!
引き上げてくれ!
上げてるよ!!ここに手をかけろ!
うわ!あいつらが足を掴む!助けてくれ!
力を入れろ!!!馬鹿野郎!!!
うわ!ダメだ!助けてくれ!
諦めるな!!!

彼は半ば諦めた顔をして、お前だけでも逃げろと言った。
「くそったれーーー!!」

私だけがダクトの中に居た、
友達の叫び声は聞こえなかった。
ダクトを伝い屋上まで向かうことができた。

そこには先程とは思えぬほどの感染者の数、
あれ?マジのやつじゃないこれ?
いやいやこれどうにも出来ないでしょ。

私は諦めた、友達と同じ末路を辿るのかと屋上で考えていた。

「いや待て、これは設定上って言う言葉がある。
まさか今から自衛隊のヘリがここに来て私を助けてくれる訳ないよなー。」

そう呟いたが、来ないヘリが。

なんでだよ!!!ジーザス!!!
来いや!!!

-2時間後-

ゾンビ達がゾンビの肩を、頭を這いずり、
徐々に屋上に登って来てた。

終わった、

かに見えた!!!

バタバタ!!!バタバタ!!!
それは本当にヘリコプターだった。

[多分続く!×8]

雷霆を告げる音

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