嗚呼、
このキーンと頭痛を伴う耳鳴り、鬱陶しい。
痛みを生み出し、透明な液体の上に赤い雫が落ちるような感覚。
ギリっと歯を食いしばり痛みに耐える。
空はこんなにも高く雲も少ない快晴で、
飛行機が進むと白い筋雲になる。
でも、飛行機雲は雨になる時に起こりやすい。
そんなことを考えながら蒸し暑い街路樹を悶えながら歩く。
最近良いことが起きてない、
行きたい学校には落ちたし、好きなあの子に恋人が出来たり、財布を落としたり。
嗚呼、イライラする。
昔からこの頭痛は悩みの種だった、
いつからかはハッキリとは覚えてないけど、急に偏頭痛持ちになってしまった。
あの時は確か小学生になる前か、あー、嫌だ、痛い。
今日の"コイツ"は、反響してるかのように脳にグワングワンくる。
俺は小さいときイジメられてたのを覚えてる、
誰かに殴られたときの顔の痛みがそのまま頭痛になっていたのも覚えてる。
そうだ、目の前が少しずつ赤くなって、
嗚呼、痛い、思い出せないけど、覚えてる。
それにしても暑い。
[黒と白]まだ見ぬ者より。
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