Bar/alternative[cosmic]

西暦2XXX年、
ここは地球の上にある宇宙ステーション。
技術の進歩とは凄い、まさか生きてる間に宇宙に飛び立てるとは。

でも酒好きとは困りもので、
ここでバーをやってるが酒は母なる大地でしかまだ作れない。
だから地球より高くついてしまう。
それでも酒は人気だ、これだからこの商売は辞められない。

「お客さん今日は、美味いウイスキーが入ったよ」

「ウイスキーか飲んだことないな」

「なら試しにどうです?」

ロックグラスにトクトクと、
ウイスキーを注ぐ、宇宙ステーションは大きな家みたいなところで臭いが店外にまで広がる。

「美味い、なんてお酒?」
これは、と言う前にお店にまた1人とお客が入る、
なんかいい匂いがしてねと、初老の男性が入ってきた。

「バランタインかな」
その通り、何故わかったのだろう?
簡単なトリックだった、お店に入る前にテーブルにあったからそれだけである。

楽しい時間である。

その時!アラームが鳴った!
エマージェンシーと共に轟音が遠くで聞こえた。
皆んな外に出るんだ!叫ぶと、
皆が席を立ち急ぎ足で出ると。

外は真っ暗だった、所々明かりがついておりそこを目指す。

緊急放送では、
未知の宇宙船より攻撃を受けたとのこと、
それは地球外の可能性がとても高く大変危険な状況であり、
宇宙ステーションが持ちこたえられるかは不明である、と繰り返し流れていた。

突然前の扉が爆発し、
壁が破損し酸素が一気に宇宙に放出される!
咄嗟に手で掴める取っ手を掴み、宇宙に放り出されないよう必死にしがみ付く。

「うーーーーおーーーーーし、死ぬー!」

死の感覚が徐々に脳が理解し始める、
嫌だこんなところで死にたくない!

ガンガンと音がなる、
なんだと思うがそこを向く余裕もない。
更に大きな音がなり、破損した壁の前の通路に緊急用の壁が上から降りた。

「はぁはぁ」

通路の明かりは消えていたが、
向こうの通路は、点滅を繰り返していた、
そこを目指す。

おーい!皆んないるかー?
叫ぶが応答はない、
点滅をしている明かりに近づくとそこにも緊急用の壁が降りていた。


そこが、ゆっくり開く。


点滅を繰り返す明かりに、
黒く大きな物体がユラユラとそこにはあった、居るといったほうがいいのか。
チカチカ光るなか、その巨体は私に近づく、
何か喋っているような音がする。

それは、
人間の喋る声や音ではない。



それでは今日のお話が楽しめたなら、次のお酒を頼んでいただければ嬉しいです。

雷霆を告げる音

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