Bar/alternative [fatzombie of the dead pt.9]

自衛隊だろうか、それは分からなかったが、

助かったと安堵していた、だけど感染者が屋上に登っていることも事実。

あいつも感染者になってしまっただろう、

すまないと心で何度も謝った。


ヘリからロープが垂れて、自衛隊と思しき人が降りてきた、

「あなた一人ですか?」

そうです!と大声を出した。


彼は私に安全帯は腰に付け、カラビナが付いたロープを帯にかける。

「時間がないから抱えるので、あなたも僕にしがみ付いて!」

私は必死に彼に抱きつき落とされまいと歯を食いしばった!


ロープが緩やかに上がる、ヘリもそれと付随するかのように浮上する。

私は友達のことが心配でたまらなくなった、彼だけ死んでしまっていないだろうか?

そんなことが今になり恐怖感に変わってしまった。


感染者が少しずつ屋上に押し迫り、一人が屋上の縁に手をかけた、

だが、私の足を掴むことはできないだろう。

もしワザと足を掴まれたら?私だけ逃げていいのだろうか?


いや!!私だけ逃げるわけにはいかないんだよ!


私は自衛隊から体を離し、カラビナに手をかけた!!!!

だが!!!体の重み、自衛隊の抱きかかえる力にいとも簡単に遮られた。


こんな時だけ現実感出してんじゃねーーーーーーーー!!!!!

離せ!こんちくしょーーーーーーーー!!!!!!


[多分続く×9]



雷霆を告げる音

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