サマーナイトブルース verse.2

この話をする前に

私の幼少期の事をみなさんに伝えないといけないかもしれない。

それは、寒い日だったのは覚えているの、

でもそれが特別な日とかではなかったの確か。


幼馴染の男の子がいて、

何かと親が知り合いだったこともあり、よく二人で遊んでいた。

幼稚園とかのそんな時期も小学生になっても、

中学生になっても親しい関係だった。


あっと、小さい頃の話を飛ばしてしまったね。


私の祖父のお家には大きい金庫があり、

よく泥棒ごっこをして開かない扉のダイヤルをグルグル回して遊んでた。


それが開くことは決してなかった、

何故かって?右に回して左に回してなんかは

小さい私たちには到底できないことだったから。


でも一度だけこんなことが起きた、

まだ元気だった頃のおじいちゃんが金庫の

ダイヤルをグルグルするのを見ていた時、


「おじいさん、ちょっとこっちに来てくれませんか?」と


あばあちゃんが呼んだ、

それを見ていた私は一人、おじいちゃんは私を見ながらも、

何も言わず笑って通り過ぎた。

小さい私は、もしかしてと思い金庫に近づいた。

雷霆を告げる音

自分のスペースみんなのスペース

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