傷口が酷く痛み、血が流れていた。
歯を食いしばってどうにかなるかとは思えなかった。
この痛みを忘れるには、何かで気を紛らわせないと、気が遠くなりそうだ。
服を少し破り傷口に強くあてる、
少し嗚咽が出てしまった。
わかってる、ダメなんだって、
少し歩こう、この街は嫌いじゃない。
雨が降り、気温が下がり気持ちが遠のく。
コートを着ていたが、このザマなら身体は悲鳴をあげるはずだ。
なんだ?alternative?
バーか?…それなら酒でも飲もう。
酒は身体に染み渡り、軋む身体に酷く悲鳴をあげさせた。
だが、美味い、ただただ美味い。
このいざこざで、大事な写真はグシャグシャだった。
酒を3杯ほど飲み、勘定をすませた。
ーーーーーー
初めてくるお客さんだ、
彼のお金は酷く汚れていた。
震えてるかと思い、声を掛けたがそれは不要だったらしい。
小銭に微かな血の跡があったと思ったが、
私が触ってしまい、綺麗になった。
そんなことを想像してました。
それでは今日のお話が楽しめたなら、次のお酒を頼んでいただけたら嬉しいです。
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