2019.01.30 13:20天命を待つ [山と熱 1話]俺は夢を持った高校生、「叶 夢之助(カナウ ユメノスケ)」この名前は俺の信念であり、誇りだ。俺は夢を叶えるべく生まれ、そして天寿を全うしよう。俺は物心がつく頃には、絵を描くことに魅了されひたすらにペンで思いを描き殴り、個性を爆発させてきた。そんな俺が最近行き詰まっていることがあると感じはじめ、ある絵画教室に通うことにした。「くそ、悔しいが新たな学び、新たな仲間たちと新天地にて気を引き締めなければな」そう想いを寄せながら、ここ、「情熱の山岳(じょうねつのさんがく)」に入校させていただくことにした。ここはあの日本では名高い、「底無 新太(ソコナシ アラタ)」先生が講師をしている。この教室の名前の由来は分からないが、パンフレットにはこう記されている。"ここを...
2019.01.25 12:51緩やかな怒り日常的にあれをしようとか、これをしようって思うたび、それが叶わないと落胆しないだろうか?小さな不満や不平は、やがて心に静かに蓄積していき、いつかはそれに落ち潰されてしまう。それはあまりにもゆっくり積もるものだから、重さを感じる前に慣れてしまい、耐性みたいに我慢できてしまう。堪忍袋との言葉はこの時使っても問題ないかと思う、蓄積された怒りはいつも別の部屋に保管されているし、その場面にならないとそれは引き出されない。風船、コップの水、洗濯機の中身、溢れるのはいつも自分の時だけ。一度割れたり、溢れたり、入らなかったりすると次に何をするだろうか?緩やかな怒りは、いつも貴方の心の奥に、小さくも微弱ながらも貴方を蝕む。
2019.01.24 09:22気分転換今日はショートストーリーではなくアイコンの絵を描きなおしました!なんとなく使ってたものですけど、いつかアイコンを昇華しようと思っていたのを今回出来て良かったと感じてます。また色んなアンテナを張りながら短編、または長編のアイディアを考えていきたいも思いますので、これからも楽しんでいただけると有難いです。(更新遅くなってすみません)
2019.01.18 13:31Bar/alternative[ワイルドターキー]このバーボンは辛さとスッキリとした味わいが好きだ。この酒を飲むたびに一緒に飲んでくれた人を思い出す。本当はワイルドターキーハニーのほうをハイボールにして、甘さと辛さとあの芳醇な香りを味わって楽しく飲んでた。映画を観たり、ハードロックを聴いたり、まだ飲んだことのないウイスキーを求めて2人で美味いウイスキーを買っては、一緒に飲み比べた。一緒に飲んだ余市、ホワイトホース、竹鶴。まだ飲んでない宮城峡、アーリータイムズ、他にも沢山ある。この世の中には無数の有と無がある。時間というのは平等であってそうではない。ここから先は俺一人で酒を買い、美味いときはグラスに注ぐよ。飲めなかったお酒に、心を込めて、貴方とまた飲める日を待ち望んで。報告はしましたが去年子供が生まれま...
2019.01.17 14:191つの点無機質な街並みに、暗闇のような影が伸びる。「めんどうだなぁ」男は呟くように愚痴をこぼした。彼の身体にビニールのような、トカゲの皮膚のような黒いスーツが縫い目に合わせて丁寧に折り重なる。そのスーツは服というよりは皮膚だろう、それほどタイトに見える。そんななか先程の影は大きなビルの上から地上に這って、この地域の一部を覆っている。夜数少ない人々に影が身体に纏わりつく、見た目には良いものとは思えない、だが、纏わりついた影に一般の人間には何も感じられず、ただただ影に、闇に飲まれて行く。影に飲まれた土地や空間、人間は向こうの世界に逝ってしまうのだ。ゆっくりだが影の勢力は確実に、人間界を包み込んでいる。「気色悪いことするよな」彼は一体誰に話しかけているのか?彼は黒い...
2019.01.11 14:50禍これは幸せでは無い、それは見ない方がいい。妖怪が好きな貴方は魑魅魍魎を見てはならないと。百鬼夜行もそうであろう。それは災いであり、不幸である。闇が蠢いているが目に見えてない、でも感覚だろうか?確実にそれはそこにある。彼はバイクに乗っていた、バイクに乗り、闇から逃げていた。それは俺もそうなることは分かってた、部屋から着の身着のまま飛び出した。-黒と白- Coming soon
2019.01.09 09:54無邪気な笑顔僕はなんでもない高校生で、普通の生活をして、冴えない友達と遊んで。そして女を知らない。そんな童貞がなにをするか?いーや何もしない、て言うか何も出来ないのが正解だろう。でもムッツリだからこそたまにやってしまうのが、水泳部の練習風景を体育館の二階から覗くことだ、そしてそれしか出来ない。そこにはヤンキーと分けられてしまう人も居るが大概は誰もいない、体育館は他の部活動もしているので指導係の先生が顧問としているのでヤンキーにとっては目の敵だ。だからこそこんな冴えない奴は、ここに忍び込めるのだ。それにしても今日は暑い、体育館は異常なほどの熱気と怒号が激しく、汗が枯れるほど体内から水が出て行く。そんななかのプールとはとても涼しそうで、魅惑の空間だ。でも今日は暑すぎる...
2019.01.07 14:01新しい話を作る予定今とても書きたい話があるけど、まだ始まりしか考えられてなくて終わりまでの道筋とかがありません。忘れる前に一旦ここにどんなものになるか置いておきます。-----それはスーパーヒーローもので。敵は闇みたいな目に見えるけど特定の人にしか見えない。主人公は多分2人。スーパーヒーローな青年とそれをサポートするおじさん(中年ではない)。スーパーパワーは本当にスーパーパワー。敵を倒す目的よりどう共存するかが最大の争点。滅びるより滅ぼせの敵をどう凌ぐか。本体は人間、でもスーパーヒーローと敵は皮を人間に着せて自分たちを表に出す。はっきり言うと仮面ライダーを超絶スタイリッシュにしたい話。-----この辺りまで出来てるけどまだまだ先になるか、適当に始めるかまだ決めかねてます...
2019.01.05 12:25更にあまり良く無い[笑う花 8話]それから一ヶ月経ち、二ヶ月経ち、そろそろ夏も終わりそうになってきた、ショウは肌寒くなって来てから更に元気になっていった、俺は何をしてるんだ?時間は有って無いようなもの。こんな悠長に物事を考えているほど、余裕などは無い。でもそんななか同僚から教えてもらったが、この花は冬の花で寒い時期に花を咲かすという、それと"一年草"だとも教えてくれた。一年草?って一年だけの花?調べてみたらそうみたいだった、種から育てて花が咲けば枯れてしまう植物だ。おいおいおいおいおいおいおい!何回おい!なんでこうなるんだ?同僚今年いっぱいで異動だし、ショウは冬に咲く一年草だ?!なんなんだよ。家に帰るのが少し寂しくなってきたのが、心の中から滲み出てくるのが分かる。まだ暑さが残るのに。そ...
2019.01.04 10:21Bar/alternative[ミッション]こんな小さい店内で何故か、重大なことを任されてしまった。この店がお客の思い出の場所で、2人ともが気に入ってるからと言っても、私には荷が重い。「マスター、今日は大事な日になるんだ!マスターは知らないふりをしながらフォローお願いします」そして彼から赤い小さな箱を渡された。「この箱を合図出しますんで、一緒に出してください」はい、と返事をしたがこんな演出をしたことがないから、ハッキリ言って彼より私の方が緊張する。そんなことを考えていても時間とは過ぎるのが早く、彼らは何事もないようにお酒を楽しんでいる。彼からは合図がないので再度箱の確認をしておこう、って。あれ?確かここにあるはずだけど、うん?まぁまぁ…探すが、ない。どうしようか、焦りが顔から滲み出てきそうだ。脂...
2019.01.01 13:10今日も同じ今日も同じように日が上がりまた日が落ちます。それは幾年も続いており只々自然の摂理として成立してます。人間が知識を持ち意識をしているからこそ、特別になってます。私は人間です、みんなと同じように喜び、楽しんでおります。それを無くさないよう努力し、続けていきたいです。それが我々の歴史だから。人間はいつから自然の一部からいつ外れてしまったのでしょうか?今年も宜しくお願いします。