2018.12.31 12:13ひとときこんな日はだらだら過ごすに限る。ここには幸がある。なんでも手元にある人なら、更にゆっくり過ごせるのだと思う。一年の楽しみ、一年の出来事、一年の苦しかったこと、これらはこの日があるからこそ感じられる。家の中は暖かく、ご飯もある、酒でも飲んで、なーんにも考えずに大切な日をやり過ごす。大切な日だがそれほど大層な日ではない。次の日だって日の出すら祝うのだから、今日だけが特別な日ではない。幸せはいつだってそこにあって、それを共有出来ればいい、ただそれだけでいい。今年も一年ありがとうございました。
2018.12.30 11:49いつも風が強い日だった、髪がたなびく。ただの雑居ビルの屋上で時間がくるのを待つ。この男はドフトエフスキーの罪と罰を読んでいる、それは何故か?多分意味は殆どない。雨が降り終わった後の風は、寒さを纏い凍えるように身体を冷やしていく。指も悴むように寒い日、指が動かなくなることは男の仕事としては良くないことだ。掌を見る男は、指を開いたり閉じたりを繰り返した。その時小さくアラームの音が鳴る、背広の内ポケットから連絡用のPHSを取り出しアラームを消す。PHSを仕舞うと同時に読んでいた本も片付けた。額からゴーグルを下げ、左縁の"Position"のボタンを押す。赤黒いゴーグルは、顳顬、眉間の間をゆっくりと詰める、水中ゴーグルの様にピッタリと合う。ゴーグルのレンズから覗くと...
2018.12.26 12:34日々の暮らしたまに思うことがあるの、今この場所が人生なんだと。時の流れに身を委ねてそれでもいいと思えた時、昔思ってたことや、将来のこと、夢や希望のことをふと考えこんでしまう。この小さな部屋のベッドの上で、眠る前にこんなことを考えて、明日も仕事なのに眠れなくなっちゃう。薄暗い部屋にはカレンダーが毎日を斜線で消していくと何故か心が寂しく感じる。あの日に戻れたらどれほどいいのだろう、小さい頃の記憶はあまり覚えてないけど多分、幸せだったことは確か。それを思い出すと悲しくなるよね。みんなでご飯を食べて、好きなテレビや音楽を流して、うるさかったはずなのに、とても心地よかった。今が寂しいわけじゃないけど、あの時に戻りたい、みんなでまたご飯食べたいな。"サマーナイトブルース" -...
2018.12.26 12:22最近の現状ここ数日間毎日書けずつに少し焦りを感じております。良い題材はあるのですが、発想の飛ばし方がイマイチで長編ものを書くのはまだまだ先になりそうです。短編ものも続きを書けなくなってきており、生活の変化に慣れるまで根気よく続けていけるよう努力します。文書を書く練習としてやってきてますが、まだ3ヶ月程度なのでこれからも、死ぬ気で頑張るマンです。種は撒いても、土が肥よくでなければ意味はない、土が良くても水をあげなければ芽が出ない、芽が出ても陽の光がなければ育たない、全て揃っても継続出来なければ枯れるだけ。それは自分自身にも言えると感じております。絶対に諦めません、夢も人生も。
2018.12.23 14:13掌「嫌だ!痛い!開けろ開けろ開けろ開けろ開けろ、貴様が憎い憎い憎い憎い!」その声はこの周辺にも騒音となるほど大きなものだった。でもここだけにしか聞こえない、私にしか聞こえない。嫌だ、嫌だ、いや、いや、嫌嫌嫌!「貴様が憎い憎い憎い憎い!」その声が永遠と耳の裏にこびりつき、不快感と共に気が狂いそうになる。あっ…眩しさで目が開かないほどだった。眩しさに慣れた頃だろうか、周りがようやく見え始めてきた。雲のような模様やキャンディーの包み紙、甘い香りと焦げた匂い。シーソーがありブランコがあり、一本道を邪魔しないような配置。私は今までのことがあまりにも怖すぎて脳が壊れてしまったんだよねこれ?それかもう死んでしまったのかな?なんか心地よくて眠くなってきた…掌に生暖かい感...
2018.12.22 11:14不安最近は" "がないと生活出来なくなっている。生活している上で無いと不安で仕方ない。出掛けるのに欠かせないしこれがないとそもそも動けない。出掛ける際に気づかずに家を出てしまうと、額に汗をかき、呼吸が乱れて、お出掛けどころではない。それは仕事に行く際、それは遊びに行く際、それはお家にいる際でも関係はないのだ。何故みんなはこれがない状況で生活が出来ているのか?みんなが生活出来ているのは、それを身体に埋め込んでいるのではないのかと思ってるんですけど、それを身体に埋め込める手術を受けれる場所はないかと考えてます。皆さんが生まれながらにその手術をしていると思うので、皆さんの行きつけの病院を紹介してください。そし...
2018.12.20 09:35Bar/alternative[この場所]この街で生まれて、この街で育って、この街で生涯を終える。そんな人生送れたらどれほどカッコいいだろうか。うーんと、カッコいいか?まぁ、それは今は無しとして、今のところ生まれて育って仕事して、地元のバーで酒を飲めてる。でも実は、他の世界を見てみたかったし経験もしたかったな。この場所がなくならないことを祈るばかりですね、「ここで飲む酒が一番美味いです」そう言うと彼は、身体が温まったのか店を後にした。それでは今日のお話が楽しめたなら、次のお酒を頼んでいただければ嬉しいです。
2018.12.18 14:29ゆらゆらと闇夜に、街灯に明かりが灯り、影がユラユラと。それは光と共にキラリと目につく。でもそれは、命の危険だと気づく。走る、でも、ただの悪あがきだとも気づく。「なんで!?ごめんなさい!助けて!」その声は届かない。痛みが脳へと一気に続く、叫ぶ前に口を塞がれる。それは耳元で、「おやすみ」と、それだけ。雨は冬の夜を冷たく濡らす、凍えるように、凍るように。私は、意識が徐々に薄れる。それはユラユラと、光を遮りながら揺れる。
2018.12.15 14:33偶然ではない。適当な言葉が出ない時、皆はどうしているのだろうか?漠然と大きな理の中で、一瞬の会話や大事な局面に決定的なことが言えなくて後悔をしたことがあると思う。でも私はこういう時必要不可欠なことが起きて、運命が進んでいると考えている。何故言えなかったのか、何故思いつかなかったのか?それは、それをまだ言う瞬間ではなかったと。この世界で私は、小さな花になろうとしてる。それが何故ここで、何故この男でどうして今なのかは分からない。私も大きな理の中では上手く言葉が出なくなるが、これは"必然"なのであろう。進むのは己とそれを認知している世界の範囲だけだ。私は後押しをすることは出来るが、想いを叶えられるのは、それを切に願うものだけだ。"笑う花" - 小さな花より
2018.12.15 13:55考えてる[笑う花 7話]今日はずっと考え事をしてる気がする、仕事に影響はないけどそれ以外のこと、心がもやもやするというか、なんと言うか。まだ暑さが残るというのに、俺の心は少し吹き荒ぶっている、寒さだって感じそうなぐらいだ。職場に来るのが楽しみになっていた自分自身が少し嫌になってきた。ショウめ、いらんことを言ってからに。どうしようか、同僚にこのモヤモヤを伝えるべきか?本当はモヤモヤ…じゃないよなこれ。あの日以来互いにタイミング合わなくなり、会話も減って時間が悪戯に進んでいく。デートか…、何年もしてないし、誘い方も忘れた、遊び方だって。大人になると昔のことを直ぐには思い出せなくなる。家に帰るか。「ヒロシ、考え事か?」そうだよ、考えてる。何をとは言わない、大体心が読めるならワザワザ...
2018.12.13 13:22百目人は時にして、自問自答をする。儚いことを望む時それは、人生のとばりにその先を隠されてしまうのです。大きな疑念は暗闇に落ちるでしょう、確たるものは己の信念以外には無いと存じております。貴方のその手に持つ双眼鏡は、何が見えているのでしょう?貴方の虫眼鏡はどこまでを覗くのでしょう?物事の本質はどこまでが、真実かはわかりません。ですが、それを見抜ける心眼は貴方が見えるものしか見えません。ここにはその心眼が必要です。この世界には百の目が貴方を見て、貴方もそれを見ている。"The BLACKFILM" - ランプ牧師より
2018.12.12 10:21蟒蛇この言葉は大きな蛇のことを指します、"ウワバミ"それは人間において例えとして言われることもあります。それは酒豪、大酒飲みのことを言います。なんでも飲み込む大きな蛇に人間を当てはめることに面白さを感じています。また中国の孔子の教えに出てくる強欲な怪物、"トン"というものがおります。"中国の伝承の怪物。字の表記は、けものへんに貪。孔子の書にもでてくる伝説の怪物。巨大で欲深く、なんでも、鉄も石も山も、すべて喰らって闇、無だけを残すという。 果ては自分自身すらも食べてしまうという。"引用元 - 幻想世界神話辞典よりこちらの例えはないですが、欲とは深すぎると身を滅ぼすことになりますね。そして私もお酒は好きです。1つの好きは大きな欲に繋がるでし...