夏が終わり
ゆっくりと秋めいてきた。
街の気怠さが、夏の暑さから解き放たれたように少しづつ元気を取り戻していた。
その感覚を私は楽しくて仕方がなかった。
日差しが強い少し前の話、
9月が終わるって言うのにヤケに暑い
暑さが日本を覆い尽くして、日本人の気持ちを大幅に削いでいっている。
私の溜息には、日頃の疲れとあの事を思い出させてしまい余計憂鬱になる。
今日一日もただ何もせず生きてしまった。
無性にそう思えるほど疲れてしまったのかもしれない。
私は、静かに扉を開けた
その先には光が溢れ、何故か強い風が吹いた。
暖かいような、でも、熱気じゃない。
包まれているように、抱えられてるように。
パッと目が覚めた、暗い部屋に
明るく光ったデジタル時計は3時を表示していた。
まだ暑さが残っていたのだが、夜は以前より過ごしやすくなったのかもしれない。
嫌な汗は掻いていなかったけど、
忘れないといけないのかもしれない。
「夢にまで出てくるなんて」
その夢を見てすぐに、9月の終わりに外は涼しくなった。
わかってるよ、
話を少し進めます。
それはひょんなことだった、
開かない金庫を開けてから少し不思議なことが起きた。
それを伝えないといけないことだってわかってる。
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