Bar/alternative[こんな日は]

暇だ、暇すぎる。
今日は全然客がいない。
いやいるんだが、1人だけ。

こんな時は、勝手にお客さんで妄想するに限る。
見た目は、ボサボサ頭で白シャツに黒いネクタイにジーンズ、
その風貌、実は裏稼業で儲けてるのか?。

まさか、殺し屋か?
次元じゃないんだ、それはないか。

うん?電話か?
聞き耳を立てるのは失礼だ、食器を洗って会話を聞かないようにしよう。
だが気になる、何やら道案内のような事を話していたが
早々に電話を切ってしまった。

そうすると彼はトイレに向かった。

なんと、お客さんの会話を盗み聞きするなんて…
だか、トイレからなかなか戻ってこない
すると店の扉が開き、
ロングヘアー、黒のワンピース、赤いピンヒール、財布も入らないような小さなバッグを片手に
颯爽とこちらに歩む女性が1人。

彼女は、マティーニを頼んだ。

まさかトイレにいる彼と共謀してなにか企む女スパイでは?!
それか、彼と対等するエージェント…
謎は尽きない。

マティーニを彼女に差し出すと、
トイレにいた彼が出てきた。

「あっ!来てたんだ」

彼は彼女の隣に腰かけた。

それでは今日のお話が楽しめたなら、次のお酒を頼んでいただけたら嬉しいです。

雷霆を告げる音

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