ゆらゆらと

闇夜に、
街灯に明かりが灯り、影がユラユラと。
それは光と共にキラリと目につく。
でもそれは、命の危険だと気づく。

走る、でも、ただの悪あがきだとも気づく。

「なんで!?ごめんなさい!助けて!」

その声は届かない。

痛みが脳へと一気に続く、
叫ぶ前に口を塞がれる。

それは耳元で、
「おやすみ」
と、それだけ。

雨は冬の夜を冷たく濡らす、
凍えるように、凍るように。

私は、意識が徐々に薄れる。

それはユラユラと、光を遮りながら揺れる。

雷霆を告げる音

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